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その1
<カメラのレンズがにごる病気>

眼球の中には水晶体というものがあり、
ちょうどカメラのレンズと同じ働きをしています。(図1)

この水晶体がにごってしまうのが白内障です。
つまり白内障とは、「カメラのレンズが曇った状態」と同じです。

カメラのレンズが曇ってしまっては写真がきれいに撮れませんが、
同じように、白内障が進行するときれいに見えなくなってしまいます。(図2


<症状は「かすむ」「まぶしい」「見えにくい」>


原因は加齢によるものがほとんどで、
大体50才前後から始まります。

程度の差はあっても遅かれ早かれ誰でも必ず白内障になります。
初期のうちは症状のないことも多いのですが、
進行に伴ってかすんで見えたり、二重三重にぼやけて見えたりします。

家の中では普通に見えるのに、天気の良い日に外に出たりすると、
非常にまぶしくかすんでしまって見えにくく感じたりすることもあります。

うるんだような見え方になって、
「涙や目ヤニが出ている」
と勘違いしてしまうことも少なくありません。



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図1

にごりのない(白内障のない)水晶体は
光を良く通します。



図2

にごった水晶体(白内障)は
光を通しにくいため、
かすんだりぼやけて見えたりします。